Andy Stott

Basic Channelを源流とするミニマル・ダブ~ディープ・テクノの無限の可能性を現在も拡張させ続けている超優良レーベルModern Loveを代表する最重要アーティストがAndy Stottである。

Andy Stottは、イングランド出身のミュージシャン。 14才頃からキーボードを用いて作曲を開始。15才でRolandのD10を購入した。これは現在でも使用している。

Claro Intelectoの紹介でModern Loveのレーベル・オーナーShlom Sviriと出会い、その才能を認められ2005年に「Ceramics」「Demon In The Attic EP」「Replace EP」の3作品をModern Loveよりリリース。

ハード・テクノをスクリューしたようなノイジーなドローン、ロウビート、圧倒的な音響感のエクスペリメンタル・ビーツは一躍シーンの寵児として注目された。

今、最も独創的な音を作り出す一人であろう

身体の芯に響くダブステップにダーク・アンビエント/ポスト・インダストリアルの要素をミックスさせ、スタイルを確立。一度聴けば、Andyの音だとわかる。

 

まずは Luxury Problems から Numbを聴いてもらいましょう

幽玄的な女性のvoの歌声の断片の残響を巧妙に反復させ、中盤から鼓動のような重いビートが重なる。  これが美しい

 

Touch, touch, touch, touch
Touch, touch, touch, touchとひたすら繰りかえされるその囁きは、ダンス・ミュージックの持つドラッギーな側面のなかでも

さらにダークアンビエントな部分だけを抽出したような雰囲気を醸しだし、聴き手をの孤独な音世界に引きずりこむ。

 

 

 

このNumb収録のLuxury problems

全8曲中5曲に、アンディーのピアノ教師だったというアリソン・スキッドモア(Alison Skidmore)をヴォーカルでフィーチャーするなど、本作でAndyは”声”にフォーカスを向けている。

アルバム全体としてはロウなグルーヴが目立ち、一言で言えば不穏な空気に満ちている。ダブステップだの、ダークアンビエントだのジャンル分けするような言葉を使っているけど、

彼の音を一言で表現するのは難しい。

様々なジャンルをバラバラに壊して構築していく、破壊的創造

それがAndyの音なのだと思う。

 

 

 

で、このAndy所属のModern Loveレーベルの面白い戦略が

 

ジャケットがめちゃくちゃお洒落

 

大体モノクロなんだけど、目を引く写真ばかり使われているんだよね

 

そういったこだわりも大事ですよね。

 

 

popでわかりやすい音楽もいいけど、こういった破壊的な音もたまには聴いてみてほしい。  でもこのLuxury problemsが一番わかりやすい音だと思う。

 

なんか暗い音ばかり紹介してたから、次はもうちょっと明るいのいきますね。